上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2013.03.28 記憶の中の色
2013-03-28 20.57.47

朝から恩田陸さんの『ユージニア』を再読。
疲れたら途中で寝て、また読み続けて夕方に読み終わった。
内容はだいたい覚えていたんだけど
なぜかもう一度読みたくて文庫本を買ってみた。

ネタバレになるんだけど、
この『ユージニア』の中のキーパーソンである
青澤緋紗子が少女時代、事故で目が見えないが
晩年、手術で視力が回復して見えるようになる。

そのことを語る最後の部分。

数十年ぶりに視力を取り戻すということは、の質問に
『あまりの美しさに幻滅した』との回答。

〝幻滅したの、それまでの私の世界の方がずっと面白かったから。
 しばらく馴染むことができなかったわ”
〝昔のあたしは特別だった、世界はあたしのものだった。
 そういう特別な感じや充足感が、今ではちっとも感じられない。
 目が覚めてみたら、世界がみんな他人のものだった、
 最初からあたしには何一つ与えられていなかった、そう気づいいたようなものね。”

〝色だってそう。子供のころに見た色だけでじゅうぶんだった。
 記憶の中の色だけでやっていけた。
 あたしの中の青や赤は、とても鮮やかで美しかった。
 瑞々しくて、清らかで、エネルギーに溢れていた。
 現実の花よりも、ずっとずっと。”


・・・・・・・・・・・・・

あたし自身の記憶の中の色。

どんな色だったか
遠い昔を思い出してみる。
幼かった頃のこと。


2013-03-28 20.57.05

いつも一人遊びをしていた。
きのこちゃんって、今も売ってる人形のハウスを
小学1年生の夏休みに買ってもらった。
共働きで両親ともにいない夏休み。
近所に同級生はいなく、
あたしは一人、部屋できのこちゃんと遊んだ。

きのこちゃんと、そのお友達も買ってもらえたので
その何体かを使って、その人形ハウスで遊んだ。
友達がきのこちゃんの家に遊びに来た、という設定にしてみたり
とりあえずハウスに並べてみたり。
飽きたら、本を読んだ。
本に飽きたらピアノを弾いた。

その頃住んでいたおうちはアメリカ式のおうちで
庭がとても広かった。
そんなお庭に囲まれている、あたしのおうち。
お家の中でも、あたし一人の世界はずっと遠くまで広がっていた。

2013-03-28 20.58.48

夏休みの宿題だった毎日の絵日記は
きのこちゃんのことしか書けず、
しょうがないから、嘘を書いてみたりした。
どこかにお出かけした、とか、朝顔が咲いたとか。
たわいもないことで絵日記を埋めた。

そんなことを想いだす。

………

写真が好きになったのは父の影響。
カメラ好きの父のモデルは、いつもあたしや家族だった。

高校生の時、どうしてもクラブに属さなくてはいけなくて
カメラクラブに入った。
その時初めて友達を撮って、それを現像した。
モノクロの現像はわくわくした。
たわいもないものを撮っては、クラブ活動と称して暗室に籠った。

2013-03-28 20.56.11



そういう遠い日の記憶の中で、
あたしの中の色はこんな色をしてる。


2013-03-27 14.23.07

色鮮やかな世界とモノクロの2つの大きな世界がまじりあってる。
記憶の中の色は現実の色とは違う。
でもそうやって違う色になるのもいいと思う。



にほんブログ村 コレクションブログ ブライスへ
にほんブログ村
スポンサーサイト
Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。